修了生のメッセージ

CASE1

どんな分野の研究にも応えてくれる先生がいる!!
主体性を持って努力すれば、必ず道は拓けます!

高校生のころから、実験心理学の研究ができる大学および大学院に進学することを決めていました。先生方の研究領域が広い専修大学は、私にとって理想的な環境でした。

学部で学んでいくうちに、心理学を研究するためには心理統計学を避けては通れないということが分かってきました。心理統計学とは、データ分析の方法を心理学にも応用し、心理学全般を支える学問です。私の興味は心理統計学に移り、この分野のスペシャリストである岡田謙介先生の指導のもとで研究しています。

北條 大樹 さん
文学研究科 心理学専攻 修士課程 修了
専攻科目:心理学(人間科学部 心理学科 出身)
指導教授:岡田 謙介 准教授

現在は、心理学質問紙調査(アンケート調査)における回答バイアス(回答の癖)の研究を行っています。これまでの研究で、質問紙調査には回答バイアスの影響が存在することが分かってきました。例えば、日本人は「とてもあてはまらない」から「とてもあてはまる」まで5つの回答が用意されている5件法の場合、中間のカテゴリである「どちらでもない」を回答しやすい傾向があります。このようなバイアスを除いて、質問紙調査をより精度の高いものにしていくことがこの研究の目標です。

また、国内外の学会にも積極的に出席し、外国や他大学の研究者と刺激的な交流を行っています。その結果、シンポジウムなどで何度か研究を表彰していただきましたが、自身の研究を他大学の研究者に認めてもらえたときはうれしかったです。将来は大学で研究者として研究を続け、日本の心理統計学分野を ( けん )( いん ) できるような存在になりたい。そのための努力は怠らないつもりです。

専修大学大学院なら、私のようにニッチな分野の研究にも没頭できるし、心理カウンセラーになりたい場合でも心理学をしっかり学べるので、質の高いカウンセラーをめざせると思います。大学院で学ぶために不可欠なものは主体性です。毎日忙しいし、遅くまで大学に残って研究を続けているのでたいへんな面もありますが、頑張れば結果はついてきます。自ら何かをやってやろうと考えられる方なら、きっと得るものは大きいでしょう。